さてさて、今回も前回の続きからです。
前回まではコチラ!
前回は『原始・古代・中世・近世・近代・現代』という区切りから様々な地域が似たような発展をしていたというお話をしました。ですが、現在でも先進国と発展途上国があるように、この発展のペースは地域によって大きく変わってきます。そこで、これらの地域別の発展のペースを中学でも頻繁に取り上げられる日本・中国・ヨーロッパに絞って見ていきましょう!
歴史の変遷 日本・中国・ヨーロッパ
さて、時代にもよりますが多くの時代でヨーロッパや中国の変化の後に日本での変化が起こっていますね。こうやって見ると、かつての日本人は自分たちの文明が遅れていることを悟った時に追い上げるように発展してきた民族と言えると思います。
ですが、この追い上げのペースはどの時代でも非常にすさまじかったと言われています。
例えば戦国時代では各大名がこぞって鉄砲の開発・研究した結果、製造技術は世界最先端レベルまで向上しました。この極め上げた軍事力は当時世界帝国となっていたスペインなどの西欧諸国が植民地とすることを諦めさせたという説もあります(世界的に見れば南米やフィリピンがスペイン・ポルトガル領になっています)。
また、明治時代では欧州列強との不平等な条約を解消するために、圧倒的なペースで列強の知識・技術を吸収し、半世紀かけずに大国と渡り合う実力を付けました。この圧倒的な発展ペースは自国の文化や歴史に妙なプライドを持ち続けた中国との明暗を分ける事となりました。
このように、世界の歴史の流れは日本の歴史に大きな影響を与えています。そう考えれば、中学校の歴史で世界史を扱うのにも納得です。
こういったポイントを押さえながら中学から歴史を眺めてみることで、新たに整理できることもあるでしょう。
えっ?そもそも昔のことを学ぶのに何の意味があるのかって?
では、次回はここまでの話を元にして歴史を学ぶ意味を考えていきましょう。