小論文の宿題で苦戦している君たちへ

皆さん、こんにちは。

城陽駅前校の桑代です。

 

夏休みの宿題で小論文が出ていると聞いていますが、

結構苦戦している人もいるのではないでしょうか?

城陽中の生徒からちらほら「何書けばいいかわからん」、

「それはあかんって先生に言われた」、

「そもそも文書くのが苦手」などといった声が挙がっているのを

最近はよく聞きます。

今日は小論文の書き方を一緒に学んでいきましょう!

 

小論文と作文の違い

「作文と小論文って何が違うん?」

この質問をよく耳にします。

簡潔に言うと

作文…ある出来事についての感想(思ったこと)を書く!

小論文…ある問題について、賛成か反対か、そして理由を書く!

小論文はただ意見や感想を述べるのではなく、その問題に賛成か反対かをしっかり書かなければいけません。

また、何故賛成か(反対か)、その理由を道すじを立てて説明する必要があります。

 

テーマを決める

まずはテーマを決めましょう。

テーマがある場合はいいのですが、自由題と困りますよね。

そこでおすすめは小論文の頻出テーマから選んで書くこと!

受験の練習にもなるのでここで練習しておきましょう。

頻出テーマ一覧

・少子高齢化

・言葉・言語(言葉の乱れや若者の使う言葉など)

・マナー・モラル

・環境問題(地球温暖化や自然環境など)

・社会問題

・国際化社会

・人間関係(家族、友人のことなど)

・未来・将来のこと(どんな高校生活を送りたいかなど)

・学習(ICT学習の導入など)

特に将来のことなどは受験前に書くこともありますね。

環境問題や社会問題は知識が必要になるのでこの機会にニュースを確認しておきましょう。

 

小論文のコツ

テーマが決まれば次は書き方ですね!

まず書く前にそのテーマについて賛成か、反対か、どちらの立場で話すのかを決めましょう。

自分の意見を決めたら合わせて理由を書きましょう。

 

更に、小論文を書くときは構成を考える必要があります。

基本的な構成は四部構成。

四コマ漫画を思い浮かべるとわかりやすいです。

 

実際に例題を設けて考えてみましょう!

例題

高校に制服は必要か。

起…問題を整理して、賛成か反対か、問題をはっきりさせる

課題文に不明確な言葉(キーワード)が入っているときは、補足説明をします。

日本の中学校、高校では多くの学校で制服が採用されている。現に私たちの中学校も制服である。なぜ、制服が多くの学校で採用されているのだろうか。

 

承…賛成、反対の立場をはっきりさせる

承の書き出しは確かに(反対意見の良い点)、しかし(自分の考え)の二つ。反対の立場に触れることで視野がひろがり、論が一方的になるのを防ぎます。

確かに、制服がなくなれば各々の個性を主張することができる。しかし、制服があったほうがけじめがつく。だから、私は制服は必要だと考える。

 

転…承で書いたことに説得力をもたせる

論を展開することに重きを置く部分です。

先程の賛成、反対の意見の理由、更にもっと良くする内容などを細かく書いていきます。

制服があれば学生であることやその学校の生徒であることを意識することができる。生活にメリハリがつくのだ。また、同じ制服を着ていることで統一感や一体感が生まれるので周りとの仲間意識を持つことができる。

 

結…もう一度全体を整理して、賛成か反対かをはっきり述べる

最後はシンプルに、簡潔にまとめましょう。

以上のことから、学生生活を送るうえで制服は必要だと私は考える。

 

注意点

小論文を書くときは以下のことに注意しましょう!

・書き方にこだわらない!

⇒文章力やテクニックではなく、テーマに関する内容や考え方をはっきり書きましょう!

・具体的な内容を書きすぎない!

⇒ドラマのような展開を書くのではなく、テーマに沿って賛成か、反対か、その理由はなぜかを書きましょう!

・感情的な言葉を用いない!

⇒小論文は作文ではないので「面白かった」、「うれしかった」、「楽しかった」などの言葉はNGワードです。

感情的にならず、その問題に対して正しいかどうかを説明して、その理由を具体的に書きましょう!

 

難しく考えることはありません。

テーマを決めて、どの立場になるかを考え、その理由を書くだけです。

まずは手元にあるメモ用紙などにどんな内容を書くか、書き出してみましょう!原稿用紙に書く前に書きたい内容が整理ができますよ!

 

参考文献

https://tyugaku.net/jyuken/syouron.html

https://xn--uor874n.net/syouronbun-2-32

https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol167