こんにちは、加茂駅前校の津村です! さて、前回に引き続き歴史についてお話していきましょう!
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まずは、皆さん歴史の順番を考える上で目安とするものに『時代』があるかと思います。
縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良・平安・鎌倉・室町・安土桃山・江戸・明治・大正・昭和・平成と続くアレです(旧石器・南北朝時代など一部省略しています)。
ですが、教科書にはそれとは別に『原始・古代・中世・近世・近代・現代』という区切りがあることをご存じでしょうか?
↑このように教科書のどこかにある年表の端の方に載っています。
この時代区分はそれぞれの時代の特色に注目した時代区分で、ヨーロッパではこういった区分が一般的になっています。そう、つまり『世界史の流れをつかむのに便利』なんです。
というわけで各時代の特色はざっくりとこんな感じです(諸説あり)。
~原始~
人々が定住し始め、身分・信仰がゆっくりと生まれた時代。日本における縄文・弥生時代。
~古代~
はっきりと身分や信仰する物が固まり始めた時代。日本における古墳・飛鳥・奈良・平安時代。
~中世~
人が信仰・権威者から認められる形で政治を行う時代。日本における鎌倉・室町時代。
~近世~
強大な権威のある人が政治を行う時代。日本における安土桃山・江戸時代。
~近代~
身分制が廃止されて市民に人権が与えられながらも、資本が新たな力の指標となった時代。日本における明治・大正・昭和前期時代
~現代~
すべての市民に最低限の人権・生活が保障され、多くの市民・国家が切磋琢磨しながら技術・文化を発展させる時代。日本における戦後以降。
このように、社会制度の対比から世界の歴史を比較するといった方法があります。
例えば、古代日本であれば『天皇やその側近(聖徳太子)が仏教を使って日本の支配を固めた。』となりますし、古代ヨーロッパは『ローマ皇帝はキリスト教を使って巨大な帝国を支配した。』となります。
このように、全く違うような文化の発展をしたように見えて世界全体で近い発展をしていると考えておくと、不意を突いた世界史の入り込みだけでなく、進学後の高校の世界史を学習するときに学習内容の整理を行いやすくなります。
では、次回は日本と世界でこれらの歴史のペースがどれほど違うのかを見ていきたいと思います。