暗記タイプは6系統? ピッタリの暗記方法を探っていこう!

さあ、始まりました。リンクスの学習コラム!

初回を担当します加茂駅前校の津村です。

さて、5月と言えば中間テスト!

もう既に終わった学校から、テスト週間真っただ中の学校。5月末に控えている学校まで様々かと思います。

しかし、どんな時期であれ、中高生のテスト勉強には必ず『暗記』がつきものです。しかし、勉強の苦手な子はいろんな方法を人から聞いたりして試してみるものの、なかなかやっても身に付かず、成績のいい子と比べてしまい『自分は勉強に向いていない』と自信を無くしている子がいるかもしれません。

しかし、それは『自分に合った暗記法を取れていない』だけかもしれません。今日はそんなお悩みを解決するヒントとなるであろう『認知特性』のお話を配信できればと思っています。

1.認知特性ってナニ?

「認知特性」とは、目・耳などの感覚器から入ってきたさまざまな情報を記憶したり、脳内で理解して表現したりする能力のことです。わかりやすく言うと、認知特性とは「どういうやり方だと、自分は物事を記憶・理解・表現しやすいか?」ということです。

たとえば、理科・社会などで勉強をする場合、勉強のできる子でも、『先生の話』を聞いて理解する子・家に帰って『動画』としてまとめられた物を見て理解する子・『グラフ』を見て理解する子と様々です(もちろんこれらを複合的に行っている子もいます)。この、学習の際に『どのようなアプローチがあると分かりやすいか?』を示したものが認知特性となり、これは生徒1人1人で本当にバラバラです。

ではその認知特性はどんなものがあるのか?小児発達を専門とする医師の本田真美さんは、自身の著書の中でこのように分類されています。


視覚優位型 言語優位型 聴覚優位型
カメラタイプ

写真のように二次元で思考する。写真を撮るように記憶するので、3歳以前の記憶があったり、アニメの脇役の顔も上手に描けたりする。

言語映像タイプ

文字や文章を映像化してから思考する。他人の何気ないひと言から鮮明なイメージを抱くこともあり、比喩表現なども得意。

ラジオタイプ

文字や文章を耳から入れる音として情報処理する。難しい話題でも、一度聞くと理解でき、ダジャレや人の言葉尻を捉えるのが上手い。

3Dタイプ

空間や時間軸を使って三次元で考える。映像として記憶するので、人の顔を覚えるのが得意で、マンションの間取り図だけで部屋を立体的に感じられたりする。

言語抽象タイプ

文字や文章を図式化してから思考する。初対面の人を名刺の文字で覚え、ノートをわかりやすくまとめるのが上手い。

サウンドタイプ

音色や音階といった音楽的イメージを脳に入力する。音楽を一度聞いただけでメロディを口ずさめたり、モノマネや外国語の発音も上手。


このように、理解の方向性はまるでバラバラで、この傾向は生まれたときに大方決まっていると言われています。なので、他の人が語っていた勉強法をそのまま信じ込んで勉強して悲惨な目に合った経験がある人は、たまたま学習タイプが違った可能性が高いだけであり、勉強に向いていないわけではないのです。

では、実際に自分の(ウチの子の)適性がどのタイプなのか?Excel方式で調べられるサイトをこちら(https://www.micri.jp/ninchitokusei/)に掲載しておりますので、ぜひ時間のある時に確認してみてください。

次回はそれぞれの特性に合わせた自習方法をお話ししましょう。

 

【参考サイト】

https://www.micri.jp/ninchitokusei

https://ddnavi.com/news/238901/a