夏休みの読書感想文
テストの小作文
入試作文、小論文
指定校推薦の志望動機
高校生活で頑張ったこと
就職活動のエントリーシート
毎年、これら様々な
文章の添削、作成のお手伝いを
してきました。
中高国語科教員免許を取得しておいて
よかったと思う次第です。
また、前職が就職支援の仕事で
エントリーシートを
年間1000枚以上添削していた経験を合わせて
作文、小論文、志望動機など、それぞれに通じる
文章(作文、小論文)の書き方について
ここから何回かにわたってお伝えして参ります。
さて、第1回目ですが、
「そもそも、なぜ、文章(作文・小論文)が
書けないのか?」
です。
本屋に行けば
作文、小論文、エントリーシートの
ハウツー本がズラリと並んでいます。
YouTubeを見れば
書き方の方法論が溢れています。
私もいくつか見てみましたが
皆さんとてもわかりやすく解説されています。
スマホ世代の中高生は情報収集能力が高く
自身に必要であればちゃんと検索して
その情報を得ています。
しかし
「作文、小論文、志望動機が、書けない…」
と毎年相談が絶えません。
ナゼでしょうか?
保護者の皆さんも首を傾げているのでは
ないかと思います。
私が相談を受けてきた中で
文章を書けない理由の
多かったものが二つあります。
1つ目は、
「何を書いていいのか分からない」
2つ目は、
「頭の中にある言葉を
文章化(言語化)できない」
文章作成の方法論は
2つ目に有効な場合はあるでしょう。
しかし、1つ目だと
方法論以前の問題であることから
いくらYouTubeを見ても
方法論の本を読んでも
書き方を教えて貰っても
書けません。
書きたい何かがあって
初めて方法論は有効です。
しかし、何を書いていいかが
分からない場合は、
方法論のほとんどが無効なのです。
子どもたちも
書くことを諦めている訳ではなく
書かなくてはいけないのに
どうしていいか分からない
という状態で悩んでいる事がほとんどです。
なんで悩んでしまうのか?
相談に来る子どもたちは、
自分の内面と向き合うことに
慣れていない、した事もない
という事実がありました。
「自分に向き合うって何?」
この疑問を投げかけられた時
どれだけの大人が答えられるでしょうか?
自問自答、と伝えるだけでは
彼、彼女たちは理解できないのです。
自分の考えや想いは自分の中にあります。
子どもたちが困っているのは
自分の考えって何なのか、
その自分の答えをどうやって
自分から取り出せるのか
そしてそれを
どう言葉(文章)にするのか、
でした。
決して、上手い文章作成を
知りたい訳ではありません。
実は、子どもたちの相談を受けていると
そのほとんどがここに行き着きます。
文章が書けない理由、それは
① 自分と向き合い
② 自分の考えや想いに気付き
③ 他者が理解できる言葉にする
この三つのプロセスをスッ飛ばして
いきなり書き方(方法論)を
学ぼうとしてしまうから
と言っていいかもしれません。
大事なのは
「自分は何が書きたいのか?」
という問いにしっかりと答える。
ここからではないでしょうか。
さて、次回は
作文を書く時に
ほとんどの子どもがやってしまう
文章が書けない書き方、です。
「書けない書き方で
作文書いてませんか?」
ご興味があればご覧ください。
長文にお付き合い頂きありがとうございます。
これらはあくまで
私個人が実際の子どもたちと
向き合う日々の中で感じている
実感を元にした内容です。
正解かどうかは人それぞれですが
少しでも何かのお役立てれば幸いです。
いつもありがとうございます。
教室担当T