子供たちの幸せな気持ち

こんにちは、加茂駅前校の津村です。

新年度、例年よりも早咲きだった加茂駅周辺の桜はすでに葉桜となっております。本年度も加茂・和束・笠置エリアの子供たちと共に頑張って参ります。

さて、春期講習期間中、授業と新規面談と骨折の痛みでバタバタしている中で、こんなニュースを見かけました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9b75822b2f9c5423b0b7348285799076fa1ea823

内閣府が4/1に発足した「こども家庭庁」の創設に関わった内容として、「子ども・若者の意識と生活に関する調査」を行ったところ、10代前半(主に中学生が該当)の94.2%が「今の自分が幸せだと思う」と答えるなど、若い世代の幸福感や自己肯定感が高いことが分かったとのニュースです。

実際の記事内でのコメントでは、

『そう思えるってことはいい事!』

『学校の先生もかなり柔軟になったしね』

といった肯定的なものも一定はありましたが

『まだ社会の厳しさを知らないだけ。』

『だったら何故昨年の若者の自殺者数が過去最悪だったのか?』

という否定的な声も見られました。

では、実際に多くの10代前半の子供たちと触れ合っている僕はどう感じるかというと、『そりゃそうだろうなぁ』と感じることは多くあります。

少なくとも、この20年間で子供たちの自己肯定感が上がり、ストレスが低減するような事として思い当たるのが、

【家庭】

・親世代が、より『子供の考えを尊重する』ような傾向が強くなった。

・家にいながら学校のコミュニティに気軽に触れることが出来るようになった。

【学校】

・発達障害などの知見が向上し、画一的な指導から個性を認める指導へと変化していった。

・不登校などの状況にも柔軟に対応することが増えた。

【社会】

・『ハラスメント』という言葉の定着によって、社会全体のモラルが向上している。

・流行りのゲームや漫画など、子供たちの間でのみ話されていたような趣味が、大人にも共有されるようになった(というより様々なサブカルチャーに慣れ親しんだ世代が大人になったと考えるべきかもしれませんね)。

と多くの面で子供たちの自尊心を守る環境が整っているように感じます。

ただ、その一方で子供たちとコミュニケーションをとっていると、

『中学生になってしまった。勉強が難しくなるのは嫌だ。』

『高校に入学したけど、もうこのタイミングで中学校が恋しい。

というように、現状(もしくは過去)が『幸せ』だからこそ、人生のステップを上る事を怖がっているという側面も見えて来ます。

 

子供たちにとって、大人とは『不幸』なものなのでしょうか?

『大丈夫。大人になるって悪いものでもないよ。』

そんな風に言えるオトナになれるよう子供たちと接していこうと思う今日この頃だったりします。