【文章を書く力をつけるには?】連載第3回

皆さん、こんにちは
伏見桃山校です。

連載3回目は、
【文章を書く力をつけるには?】
です。

第1回、第2回の内容を踏まえて
お伝えしますので、
まだご覧になってない方は
一度お目通しください。

では、参ります。

文章を書く力、
ときどき、作文力、という
言葉を聞いたりしますが、
それはどのようにして身に付くのか?

「たくさん本を読む」「読書」
という方が多くいらっしゃいますが
本を読むだけで、
文章が書けるようにはなりません。
書き方を学んでも
「何を書くのか」がなければ、
言葉そのものが浮かんできません。

作文や文章が書けない時
まず、必要なのは、「質問」です。

なんのこっちゃ?

ではないでしょうか。
文章を書く力 = 質問 ??
そう急かずに。続きがあります。

子どもさんが文章を書けないでいる時
それは、何もできないで止まっている
のではなく、頭の中の考えを
頭の外に出せないでいる、状態です。

彼、彼女らは、ちゃんと考えて
文章を書こうとしているのです。
まずは、ここを理解する必要があります。

なので、大人ができるのは
彼、彼女らの中にある考えを
頭の外に引き出すこと、
つまり、質問、です。

子どもたちが
自分の考えを外に出せないのは
それが正解かどうかという不安と
今の学校教育で自分の考えを
外に出す(文章化)機会が少ないからです。
要は慣れていません。

大人の皆さんは、多かれ少なかれ、
大学、仕事、で大量の文章を読み
それに対して文書を作ることをしてきています。
ですが、中学生、小学生ともなれば
ほとんどそのような経験をしていないのです。

だからこそ大人の皆さん、
子どもたちの考えが
どういうものか知る為に質問し、
子どもは、その質問に答えることで
頭の中の考えを言語化する
ということをしてみませんか?

質問に答えることは、
「考え」を「言葉」に変換する
ことです。

その言葉を、一つ一つ拾って
相手(大人の質問)を通して
自分の考えが言語化されていき
それを組み立てることで
文章ができていきます。

ここで一つ、
「質問」のポイントを。

教室担当Tは、過去に
京都の大学生のキャリアカウンセリングを
仕事として行っていました。
(年間1000名を超える方々のご相談対応)

悩んでいる相手にどう声をかけたらいいのか、
正直、難しいかと思います。
作文に悩んでいる子どもも一緒です。

特に、その子の考えをそのまま
言葉にして貰うためには、
教える」になってはいけません。
それはその大人の意見であり、
子どもの考えの言語化ではないので
作文を書いていても、途中で頓挫します。

では、子どもへ何を質問すればいいのか
私が行っているのは
以下の内容の質問です。

「何を思っているの?」
「どう感じたの?」
「どんなときなの?」
「その時の様子は?」
「何が印象に残ったの?」

角度を変えて
同じ質問を何度もします。

その子が話しはじめたら
言葉の終わりまでゆっくり聞き、
言い終わったら、大きくうなずき
「そうなんだね、素敵だね」
ポジティブな言葉を必ず伝えます。

これを繰り返すことで
子どもは少しずつ
「あ、自分の事、話していいんだ」
と不正解恐怖症から解放され
自分の考えを言葉にしていってくれます。

質問に対して、
正しい、間違っている
そういう事は、さて置いてください
子どもさんが振り絞って出した言葉を
大人がしっかり受け止めて
その子の考えに共感していくことが、
質問の大前提です。

文章を書く力をつけるには
(ご家庭で)

質問を通して
考えを言語化していくことです。
それが集積されて文章となります。

さて次回は、

実践、文章作成!

です。

具体的な文章作成の方法を
お伝えします。
実際、これを小学生から
続けてくれた塾生さんは
中学校の定期テストで
国語がずっと80点後半~90点台でした。
国語が苦手にも関わらず、です。
文章力は、読解力、国語力にも
繋がります。

ご興味があればご覧ください。

長文にお付き合い頂きありがとうございます。
これらはあくまで
私個人が実際の子どもたちと
向き合う日々の中で感じている
実感を元にした内容です。
正解かどうかは人それぞれですが
少しでも何かのお役立てれば幸いです。

いつもありがとうございます。

教室担当T