【謎解きミステリー】ファニーさんを殺したのは誰だ⁉ 筆者後語り編

こんにちは、加茂駅前校の津村です。

さて、年末年始に急にミステリー小説のようなものを書き出していたため、多くの方が『?』となっていたでしょう汗

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【謎解きミステリー】ファニーさんを殺したのは誰だ⁉

【謎解きミステリー】ファニーさんを殺したのは誰だ⁉ 解答編

という事で、今日はこのお話の書くに至った経緯や、小説内に出てきた元ネタについてお話しようと思います。


Q1.なんでいきなりミステリー小説?

2学期末が終わり、冬期講習も近づく12月上旬。ウチの教室に通う中学2年生から衝撃の相談を受けました。

『冬休みの数学の宿題、推理小説を書いて来いってのが出るらしい。』

『? 数学で? 推理小説? 国語じゃなくて? そもそも国語でもそんな宿題聞いたことないぞ?』

どうやら聞いていると中学2年生の後半で学習する『証明』の単元は、論理的な説明力が求められるから、〇〇だから△△→△△だから◇◇といった論理展開の練習に最適!ということで出題された様でした。

他の教室の先生と話をしても、このパターンの宿題(当然ですが)は前例がないらしく、もう笑うしかないという表情でした。

とはいうものの、大人ですら『どうやったらそんなもん書けるんや?』となってしまうものです。中学2年生にはかなり大変です。しかも数学の宿題で出されている以上、推理シーンにはしっかりとした論理展開が求められます。

これは実際に書くとしたらどう発想して書き進めるのかも含めてヒントを与えてあげないと手つかずの宿題が気になって冬期講習の授業に集中できないなんて子が出てくるぞ……。

 

じゃあ書くか。後書くならブログにするか(笑)

という、なんとも軽いノリで中学生の宿題をガチ取り組みする事となったのです。

【宿題の要項】

・推理小説であること

・文字数は2400字以上

・数学的な要素が入っている事

ちなみにブログの文字数は合計5500文字程度でした。レギュレーションは余裕の突破です(笑)

 

Q2.数学と絡めるための工夫

さて、数学というと計算やグラフ・図形などを想像してしまう事がほとんとだと思いますが、ここで使う数学は推論です。

推論というと難しそうに聞こえますが、小学校の教科書にも載っている

あきらさん、かつやさん、さとしさん、たいきさんに好きなスポーツを聞きました。4人の答えはバラバラで野球・サッカー・テニス・水泳でした。それぞれの好きなスポーツは何でしょう?

・あきらは野球ではない

・かつやはテニスではない

・あきらとさとしはサッカーでもテニスでもない

(啓林館小4 わくわく算数 より引用)

みたいなアレです。この論調でお話を考えれば、

『好きなスポーツはあきらさんがサッカー・さとしさんが野球・かつやさんがサッカー・たいきさんがテニス。そして現場にはバットが落ちていた。ということはさとしさん、あなたが犯人ですね!

といった具合に一番大事な推理パートがとてもそれっぽい感じに作成することができます。

ただ、4人とかだと小学生でも解けてしまうため、簡単には解けないような形で出題しようとなり、問題方面については凝りに凝りまくった結果、推理小説というよりかは、23人の容疑者とパズル風な証言がそろった『推理をしてもらうための小説』が完成してしました。

会話シーンだらけなことも考慮すると『レイトン教授シリーズ(©レベルファイブ)』の謎を作っている感覚でした。いやー、ゲームデザイナーってすごい。

Q3.登場人物たちなどの元ネタなど

当然ですが、最初からキャラ設定を考えるような発想力は津村にはないので、ありとあらゆるところからネタを拝借しまくってます。

容疑者・被害者・探偵たち

元々、席の位置をA席・B席……と決めていたので、『Aさん・Bさん……』でも良かったのですが、どうせアルファベットにするならということで、『ギャシュリークラムのちびっ子たち(1963 エドワード・ゴーリー著)』より名前を引用しました。

このお話は

A is for Amy who fell down the stairs
(Aはエイミー かいだんおちた)
B is for BASIL assaulted by bears
(Bはベイジル くまにやられた)

というように、アルファベットに対応した名前の子供たちが順番に死んでいくという大人向け絵本で、多くの作家に影響を与えています。かくいう僕もアルファベットにちなんだ名前を付ける時はこの名前をパクり倒しています。被害者がファニーさんだったのも”F is for FANNY”のページからの引用です。

で、余ったYのヨリックとZのジーラはこの事件に挑む探偵ポジションに落ち着くことになります。

警察官たち

とりあえず、推理の苦手な人目線としてのツッコミ的ポジションをやりながら、相方には証言を見て『なんじゃこりゃあ!(© 松田優作)』と叫ばせることは決まっていました。このネタ、今の学生に通じるのか?

そこで、ツッコミ役かつ相方がボケで倒れた描写が出てきて、フリー素材的な使い方ができるキャラを想像した結果、頭の中で

この画像が浮かんできてしまったインターネット老人会世代の津村なのでした。2ch黎明期を生きた30~40代前半の方には伝わるかも……

ファニーさんの殺害方法

無難な落下死ですが、死体発見時の状況については、インターネットで有名な様々な作品のギャグ的な殺害をピックアップして混ぜていました。

『眉間に芋けんぴ』

©松本ひで吉『さばげぶっ!』より

『餡子に顔を埋める』

©よみうりテレビ アニメ『名探偵コナン』より

引用しておいてなんですが、いったいどういう状況なんでしょう(汗)

殺害動機

ここまで見ていただいたら分かるかと思いますが、津村は謎と推理の構成で力尽きて他の設定が驚くほどテキトーです(汗) いいんだよ、宿題の要件は満たしてるんだから

しかし、(有名な話ではありますが)『エビのしっぽってゴ〇ブ〇の体と成分一緒』というのは本当だったりします。まあ、同じ節足動物ですからね(汗)

とはいえ食事中に言われたくない雑学の1つですね。皆さんも会話のTPOについては気を付けましょう。

Q4.書いてみた感想は?

仕事の合間を使っての執筆でしたが、数学的な思考を持たせるための工夫などを中学2年生までの知識を総動員した場合どうなるのかを考えてストーリーの方向性を決め打った結果、一番重要な推理パートは『理詰めによる真偽判定』だけでなく『ウソの証言から新たな証言を導き出す』というあたりまで掘り下げることができたのでとても満足しています。一方でそれ以外のシーンの掘り下げについてはまだまだ修行が必要かと思います(汗) もっと国語の授業持とう

総合的に考えると、ただ書くだけならどうにかなるけど、よいものを書こうとすると途端に難易度が跳ね上がるような、深みにハマりそうな宿題でした。


さて、いかがでしたか?

教育課程が変わり早2年。今後もこう言った趣向を凝らした宿題の出題はあるかと思いますが、解決策をある程度提示できるように今後もこう言ったことは続けていこうと思っています。生徒の皆さん、他にもおもしろい宿題(長期休暇課題)があったらいつでも教えてくださいね。

【謎解きミステリー】ファニーさんを殺したのは誰だ⁉ 解答編

※この物語はフィクションであり、実在する人物とは一切の関係がございません。

※こちらは前回のブログの解答編となっております。チャレンジしてみたい方はこちらのリンクへどうぞ。

【謎解きミステリー】ファニーさんを殺したのは誰だ⁉


人物紹介(色はセリフの文字)

探偵助手ジーラ

探偵助手。相槌・ツッコミ担当。

探偵ヨリック

探偵。ジーラの上司。何気に頭いい。

やらない夫警部

刑事。苦労人。本人も部下も頭を使うのは苦手。

ファニーさん

被害者。死に方がカオス。

容疑者たち

 

ファニーさんと同じ時間に食堂にいた容疑者たち。証言が謎解き風。今回の混乱の元凶。


1.状況の整理

「ヨリックさん。この無茶苦茶な状況で犯人って見つけられるんですか?」

「さあ?でも1つずつ解き明かしていけば真実にたどり着けるはずだよ。」

この人はこういう時ほど不敵な笑顔を見せてくる。

「じゃあまずはファニーさんの証言をまとめるとこうなるね。」

・犯人は1人だけ
・うそつきがいるが、何人が嘘をついているかは不明。
・エイミー・ベイジル・クララ・デズモンド・アーネストの5人は信用できる。
・犯人はファニーと同じものを食べていた。
・オムライスを食べた人は正直者

あと、ここから証言が正しい人の発言を青で、うそを言っている人の証言を黄色で塗りつぶしていこうか。

推理メモ1

 

「じゃあ、容疑が晴れる早速正直者をもう数人探していこうか。まず、ネビルさんは正直者クララさんの発言からオムライスなので容疑者から外れる。で、そのネビルさんの証言からクェンティンさん・ローダさんもオムライスを食べたことになるからこの2人も容疑が晴れる。逆にクェンティンさんをうそつき呼ばわりしているオリーブさんはうそつきになるから第一の容疑者となる。あとザクシーズさんもウソをついているね。」

「え、ザクシーズさんもですか?」

「彼の発言はファニーさんがオムライスかうどんを食べたと言っているが、もしファニーさんがオムライスを食べていたら犯人もオムライスを食べていることになるから間違い。そしてうどんを食べた場合だと向かいに座ったアーネストさんがうそつきになるが、これはファニーさんのメッセージとの矛盾が出てくるのでこれも間違いになる。よって、ザクシーズさんもうそつきとなる。そして、これと同時にファニーさんも犯人も共に天丼をたべたという事が分かる。」

ヨリックさんは次々と容疑者候補を選別していく。そのうえでこの解説をするのだ。やらない夫警部も舌を巻いている。

「なるほど。では、マーカーはこれでいいか。」

「ありがとうございます。あと今回は食べたものが重要になるので証言の横に食べたものをメモっておいてください。」

「よし、じゃあこんな感じだな。」

推理メモ2

 

「じゃあ続けよう。クェンティンさん・ローダさんの証言を整理すると、ヴィクターさんはタイタスさんにうどんを手渡ししているから向かいの席のスーザンさんがうそつきに、ジェイムズさんとケイトさんはタイタスさんと同じものを食べていたから2人ともうどんを食べることになるからその向かいに座ったアイダさん・リーオさんもうそつきになる。」

「なるほど、じゃあこうですね!」

推理メモ3

 

どんどん正直者とうそつき・食べたものがあぶり出されていく。23人いた容疑者は15人まで減り、特に怪しい人物も5人に絞れている。
これなら行けそう!

 

と思っていたんだけれど、ここで私とやらない夫警部はまた頭を悩ませることになった。発言の真偽が分からない10人の証言のどこからとっかかればいいのか?私は顔をしかめて、やらない夫警部は集中力が切れたのかタバコをふかしている。

「あれ、もしかして2人とも手詰まり?」

ヨリックさんはもうすでに分かっているようだ。こういう時にもったいぶって黙ってしまう。

「気づいてるならもう聞かせてくださいよ。私たちは総当たりで仮説を立てまくってもう考えるのに疲れたんですから。」

「やれやれ。じゃあ、ここからも名探偵ヨリックの推理タイムと行きましょうかね。」

「いや、君に仕事の依頼をしたんだから君がやるべきだろ。常識的に考えて。」

2.偽証の裏に

 

「じゃあ、推理タイムの続きだ。ここからはウソをついた奴らの証言も参考にしていくぞ。」

「うその証言をですか? うそをついているなら証拠にならないんじゃないですか?」

「そうとも限らないよ。ザクシーズさんとオリーブさんは正直者との矛盾があったから追及する必要はないけど、残り3人は向かいの人がうどんを食べていたという客観的な事実からでしかうそつきを説明できていないんだ。じゃあ手始めにリーオさんの発言を使って考えてよう。『犯人は1班・2班のどこかにいる!』がウソとなるんだから、言い換えれば『1班・2班のメンバーは犯人ではない』とも言いかえれる。」

「そうか、じゃあ残りの2人の発言も反対の意味が本当になるとするなら……。アイダの発言からは『6班で天丼を食べていた人は正直者(犯人じゃない)』という事が、スーザンの発言からは『4班にうそつきは1人まで』という事が分かるのか!」

「そういう事です。そして4班のうそつきはすでにオリーブさんが出てきています。」

「だからモードさんとプルーさんの発言が正しい!これで推理がまた進みだすわ!」

推理メモ4

 

「とりあえずウソから出た事実には緑のマーカーを引いておこう。さて、この結果、6班にうそつきが2人いることが分かった反面、2班のジョージさん・ヘクターさんが正直者であることが分かったね。そこから、ヘクターさんから天丼を食べていることを確認されたスーザンさんの他に、3班のうそつきは天丼を食べているという内容から、アイダさん・リーオさんは天丼を食べている。これでめでたく容疑者候補筆頭の発生だね。」

「逆にうそつきが半分までの3班にいたジェイムズさんとケイトさんは正直者になりますね。」

「で、その発言が正しいとするならばウィニーさんはうどんを食べていて、5班で唯一うどんを食べていたタイタスさんはうそをついていたという事になる。」

推理メモ5

 

「そういう事です。で、タイタスさんの発言からザクシーズは天丼を食べておらず、さらにうそつきだからオムライスも食べていません。という事は彼の食事内容もうどんになるから、向かいにいたウィニーさんもうそつきという事になる。そして、この時点でプルーさんの『6班の半分はうそつき』の人数に到達したからウーナさんとヴィクターさんは正直者。そしてウィニーさんの発言から1~3班に犯人がいないという事ですから、アイダさんとリーオさんは無実となります。」

「という事は、犯人は……」

3.解決 そして

そこからの展開は早かった。やらない夫警部は犯人が分かるとすぐさま部下たちに指示し、浮かび上がった容疑者との街を使った追いかけっこ。港の倉庫街に追い詰めて逮捕へと至った。

推理メモ6

 

そう、犯人はスーザンさんだった。捕まった観念したのかスーザンさんは素直に供述を始める。

「ついカッとなってしまったんです。天丼のエビのしっぽを食べるのが大好きな私に向かって『エビのしっぽって〇キ〇リの体と成分一緒なんだってね。いやー、ゴ〇ブ〇みたいなのをおいしく食える人ってマジヤバいよね~。HAHAHA。』だなんて……。」

うわ~、確かにそれはエビのしっぽ食べない派の私でも聞きたくなかった……。

「食事中にあんなこと聞かされた私は芋けんぴを投げながらファニーを追いかけまわしていました。そして、屋上にいたときに芋けんぴが眉間に刺さってファニーは下に………。」
彼女は泣きながら謝り続けていた。

エピローグ

黄昏。事件が無事に解決し、私たちは事務所へと帰ることになった。これは後から分かったことなのでが、餡子に顔を突っ込んでいたのはたまたまそこに餡子があったかららしい。この餡子については事件性がないとの事で警察サイドでもスルーすることに決めたようだ。

「無事、解決出来ましたね。ヨリックさん、かっこよかったです。」

「探偵としてなら当然さ。」

ヨリックさんはタバコをふかしながら答えた。ここ、路上喫煙禁止なんだけどなぁ……。そんな考えを押し殺しながら私はさらにヨリックさんに尋ねた。

「そんな事より、私分からないことがあるんです。」

「なんだ?」

「ファニーさん。ぜった犯人分かってたと思いません?

「えっ?」

「だってそうでしょ。誰がうそつきで誰が正直者かをあらかじめ分かってたかのように答えるし!」

「おい、やめろ。それは作品の都合だから。筆者の構成力の限界だから!」

「もっと言うと容疑者23人も全員分かってたでしょ。だったら最初からスーザンさんが犯人だって」

「はい終ー了ー!」

あけましておめでとうございます

LiNKS宇治田原校の大西です。

新しい年を迎えて、本日より教室も冬期講習再開です。今日から授業の生徒達に聞いていると、受験生は「お正月も勉強してた」「今年は受験生やし家族旅行も無しで勉強した」ととてもうれしい声がきけました。

非受験生はお年玉をもらったり、家族で初もうでと楽しかったようです。

今年も一人ひとり目標はことなりますが、何か一つ目標を達成できるように頑張りましょう!

今年も何卒よろしくお願いいたします。

【謎解きミステリー】ファニーさんを殺したのは誰だ⁉

※この物語はフィクションであり、実在する人物とは一切の関係がございません。


 

私はジーラ。この町で探偵助手をしてる。(以下セリフ赤字)

今日はこの定食屋で起きた殺人事件の応援として所長のヨリックさん(以下セリフ青字)と警察署内の会議室に来ています。

「あ、警部。お疲れ様ですー。」

気の抜けた挨拶でヨリックさんは入っていく。いくら警部とは顔なじみとはいえ、この軽いノリで殺人事件の捜査なんて大丈夫なんだろうか?

「あぁ、お疲れさん。すまない、急な呼び出しで。」

目の前には疲れた顔のやらない夫警部がホワイトボードの前に腰かけていた。

この人はやらない夫警部(以下セリフ緑字)。この人は見た目もスマートな正義の男って感じの人だけど、考えるよりもチームの指揮を執る方が得意なようで、高度な考え事はさっぱりらしい。

「今日はどんな事件だったんですか?」

しばしの雑談の後、ヨリック先輩が話を切り出す。やらない夫警部はサラッと事件の概要について話す。

「ああ、定食屋で殺人事件があったんだ。店のバイトがゴミ出しのために店の裏に出た際に被害者のファニーさんを発見。発見時、餡子に顔を突っ込んだ状態で眉間に芋けんぴが刺されており、死因は落下死だ。」

発見時の状況がカオスだし、死因に関係ないんかい。心の中でツッコミを入れていると話している警部の顔が曇る。

「そして、容疑者については同じ時間に食堂にいた客23人なんだが、この容疑者たちの証言が無茶苦茶でね。私が君たちを呼んだ理由もそれなんだ。」

「客が容疑者なんですね。従業員のアリバイは取れてるんですか?」

確かに、どうして客の中だと断言できたのかが分からない。

「当時の従業員は店主夫妻とアルバイトの3人で回していたそうなのでが、事件発生まで外に出れる状況ではなかったことが分かっている。それに……」

やらない夫警部は言いよどむ。

「容疑者たちの証言と本人が残したダイイングメッセージから客が犯人であることまでは分かっているんだ。」

「で、その証言が無茶苦茶と。ダイイングメッセージはどこに?」

ヨリックさんは切り出す。

「これがそのメッセージだ。本人の所有物であったA4のルーズリーフに書き残していた。」

ここに、私を殺した犯人について書き記していきます。私を殺した犯人は1人で、犯人は私と同じものを食べていた事は分かってる。あとは食堂のみんながアリバイを証言してくれると思う。でも、気を付けて。彼らの中にはうそつきが何人も混ざっているからすべてを信じないようにして。あと、エイミー・ベイジル・クララ・デズモンド・アーネストの5人は正直者だし、オムライスを食べている人についてはみんな正直者だと思ってくれていい。お願い、私を殺した犯人を見つけ出して!

「いや、死ぬまでに結構書いてんじゃない!」

私は思わず叫んだ。

そんな私をよそにヨリックさんは続ける。

「それよりも『オムライスを食べた人』とはどういうことでしょうか?」

「ああ、それはこの食堂では日替わり定食が人気で、今日のメニューはオムライス・天丼・うどんの3種類だったんだ。それで、証言者たちの文言もこの食事中のメニューと座席について触れているんだ。」

そういってやらない夫警部は当時の座席と証言の要約一覧を見せてくれた。

[当時の着席者]

座席

[証言の要約]
A:エイミー 『犯人はうそつきだ!』
B:ベイジル 『6班にはうそつきが1人以上いる』
C:クララ 『Nさんはオムライスを食べていた』
D:デズモンド 『うどんを食べた人の向かいの席の人はうそつきだ!』
E:アーネスト 『犯人のいるテーブルには2人のうそつきがいる』
F:ファニー 死亡
G:ジョージ 『3班の半分はうそつきで彼らは天丼を食べていた』
H:ヘクター 『Sさんが天丼を食べていたよ』
I:アイダ 『6班で天丼を食べていた人はうそつきだよ』
J:ジェイムズ 『Bさんは持ってきたうどんをWさんと交換していたよ』
K:ケイト 『5班でうどんを食べていたのは1人で彼はうそつきだよ』
L:リーオ 『犯人は1班・2班のどこかにいる!』
M:モード 『2班にうそつきはいない』
N:ネビル 『Qさん・Rさんは僕と同じものを食べていたよ』
O:オリーブ 『Qさんはうそつきだ!』
P:プルー 『6班の半分はうそつきだ!』
Q:クェンティン 『TさんとKさんはJさんと同じものを食べてたよ』
R:ローダ 『Vさんは持ってきたうどんをTさんと交換していたなあ』
S:スーザン 『4班にうそつきは2人以上いる!』
T:タイタス 『Xさんは天丼を食べていたね』
U:ウーナ 『OさんとPさんのどっちかがうどんを食べていたよ』
V:ヴィクター 『MさんとUさんはオムライスを食べていた』
W:ウィニー 『犯人は1~3班の誰かだ!』
X:ザクシーズ 『Fさんはうどんかオムライスを食べていたね』

「そう!こんな感じだからウチの捜査班全員が頭を抱えてるんだ!」

やらない夫警部は私たちに一通り目を通しきる前に声を荒げた。

「新人のやる夫巡査なんかこの証言一覧を見て『なんじゃこりゃあ!』と叫んでそのまま寝込んでしまってね……。」

その新人さんのネタが古すぎることはともかくとして、その気持ちは分かる。これはなかなかに難事件だ。

「ヨリックさん。これ、解決できるんですかね?」

「なるほどね、とりあえず少しずつ状況を整理していこうか。」


 

正解は1/13(金)に発表します。答えが分かった生徒の皆さんは津村まで。

50、56、76

みなさん、こんにちは。

久我の杜校の林です。

さて、12月も残すところ10日ほどとなりました。

今日は12月22日(木)です。

というところで、表題の数字ですが、いったいなんでしょう?

ヒントは日数です。

そう、高校入試までの残り日数を日付順に並べた数字です。

順に、京都の私立高校(2/10)、京都の公立高校前期選抜(2/16)、

最後が京都の公立高校中期選抜(3/8)までの残り日数です。

年末なので、それくらいなんだなという認識はありますが、

いざ実際に数字で見ると、ドキッとしますね。

焦らせるつもりは無いのですが、一日一日大事にしてほしいので、

教室内にもあえて見せるようにしています。

それでもピンとこないときは、これを言っています。

7,8,10

これも残り〇〇なんですが、わかります?

気づいた方もいらっしゃると思います。

実は各入試までの残りの週の数です。

つまり、私立と前期については10週無いということです。

中期までで10週ですが、昨日(12/21)時点では11週でした。

この数字を言うとほぼ100%の生徒が驚きます。

中学生や高校生は1週単位で動いているので、

日数よりもリアルな数値と感じるみたいです。

 

さあ、泣いても笑ってもあと10週ほどです。

志望校に向けて、もう一息頑張っていきましょう!!

⛄冬期講習⛄

本日より冬期講習が開始となりました。

まだ学校もあるので、メインは今週末からとなりますが、高3生たちは受験モードで頑張っています。

冬休みはクリスマスやお正月、お年玉など楽しいイベントが多いですね。

LiNKSでもささやかながらクリスマスを行っています。

受験まで残り約2か月。全員合格に向けて頑張りましょう!

冬期講習が始まります!

こんにちは!リンクス個別指導城陽校の栗本です。

めっきり寒くなってきて、朝布団から出るのがつらい季節になりましたね…

ただ、ここから【クリスマス】【大晦日】【お正月】とイベント盛りだくさんです!

そんな中でリンクス個別指導では、学校より一足早く

12/20(火)から冬期講習は始まります!

夏休みに比べると短い冬休み!イベントもたくさんあって、自分では勉強に向く気にもなりにくい…。短いわりに宿題はたっぷりあるし…。

そんな自宅では集中しにくいときこそ、塾を利用しましょう!

リンクス個別指導の冬期講習は…

分からないところの復習から3学期の予習まで、お子様それぞれの課題や要望に合わせて、冬期講習を受講いただけます。

塾でやる時はやって、あとは目いっぱい冬休みを楽しみましょう!

門出の言葉

こんにちは、加茂駅前校の津村です。

さて、大学入試は公募推薦も佳境となってきていますが、加茂駅前校でも高3生が無事に全員合格の便りを受け取ることになりました。

合格速報(12/9現在)

帝塚山大学 教育学部

摂南大学 農学部

さて、今年の高校3年生ですが、僕が初めて加茂駅前校に着任して初めての中学3年生たちでした。そして、高校入学時には新たな生活に心躍らせて多くの子が中3と同時に旅立っていく中、そのまま残ってくれた子の合格体験記を要約したものを紹介させていただきます。


僕は3年前、この塾で学びながら木津高校システム園芸科に入学しました。この高校を選んだ一番の理由は親の家業である農家を継ぐためで、理科や社会の成績の事を考えるとかなりレベルを落とした受験だったと思います。その上で、農学部への大学進学を考えていたのですが、入学前に『木津高校はそのまま就職している生徒が圧倒的に多い』という事は聞いていたので、進学を考えると学校の授業だけでは思ったような進路は取れないだろうと思ったため、リンクスに引き続き通うことにしました。

大学入試については他の学校の子より学習ペースが遅れている可能性を考えて2年生の春から準備をしていました。推薦入試のみで考えていた学校からは学校成績が振るわないことを理由に大学入試そのものを否定されたこともありましたが、塾で面談を重ねながら入念に作戦を練ったこともあり、合格のキップを掴むことができました。

リンクス加茂駅前校では自分の将来の夢はもちろん、自分でも捉え切れていないような自分の強み・弱みも含めたキャラクターまで考えて、まるで自分のことのように物事を考えてくれる先生でした。本命の大学の合格発表はまだ出ていませんが、リンクス加茂駅前校で一緒に大学入試を乗り切れて本当に良かったと思っています。今までありがとうございました。

共に歩んだ3年半。本当に充実していました。新天地でも頑張ってください!

中学生と考える『仕事』のはなし

こんにちは、ご無沙汰の加茂駅前校の津村です。

実は11月は塾の先生(社員)にとって一番忙しいシーズン(汗) 定期テスト対策をしながら面談もこなすため、結構ハードなんです。

先したわけですが、とりわけ多くの保護者さんとの話題となったのが『子供たちの将来』について。特に、進路が固まり切っている中学3年生よりも、来年受験を控えた中学2年生の保護者さんとは(大学の進学率と高校についての話もあるので)この話をガッツリとしていました。


この話をしている中でふと思い出したのが、2003年に幻冬舎より発売された村上龍氏のベストセラー『13歳のハローワーク』について。

この本は、『今自分が好きだと思っているものはどんな職業につながっているの?』という疑問から様々な職業を調べることのできる辞書並みの本で、514種もの職業(後に改定が入り593種)が掲載されています。実際、マスコミに取り上げられるや否や、学校関係者や教育熱心な家庭から熱烈な支持を得て130万部発行となったわけです。

当時リアル13歳だった津村少年も(たぶんTVとかで感化されたであろう)親から、この本に読んでみるように言われ、(イヤイヤながら)目を通していたわけですが、

『なんかやたら分厚いな(汗) とりあえず辞書っぽいから目次から興味あるとこだけ見とこ。』 ⇒ 『えーっと……とりあえず部活が吹奏楽やし、音楽関係でも見よ。』 ⇒ [音楽タレント][歌手][ミュージシャン][演奏家][指揮者]…… ⇒ 『いや、門狭くてキツイやろ(呆)』

と、20分で見切りをつけられたその本が僕の手で開かれることは2度とありませんでした。一応補足ですが、裏方である音響エンジニアもありましたし、実際細かな職業がかなり事細かに書かれた良書であることは間違いありません。

では、13歳くらいの子供たちを指導をする立場となった現在の僕がこの本を称賛して子供たちに勧めるかと言われると、それは少し違います。というのも、個人的な仕事観とこの本の主張で食い違うところがあるからです。それは『好きな事で仕事を決めるべきではない』という事です。

僕自身が実際に『塾の先生』という仕事をしていても、『お、これは得意だ!』と思える場面と、『ゲ、苦手な奴だ……』となる場面があります。(ちなみに僕の場合は前者が『表現力を要する仕事』で、後者が『注意力を要する仕事』だったりします) 当然、得意な部分が多いほど仕事に向いており、苦手な部分が多いほどその仕事には向かない訳ですが、これは現状の学校成績や好き嫌いだけではどうにもわからない部分が大きく、安易に『コレが好きだから仕事にする!』と飛びついてしまうと、思うように行かないという事があります。(逆にこれで食べていってる人は事業の大小に関わらず本当に尊敬です)


なので、僕が中学生に向けて将来の職業や進路について考える上での1つのポイントを伝えています。それは『自分が『頭を使う』事と『技を使う』事のどちらが得意なのか(もしくは魅力的に思うか)』です。これであれば、自分の学校成績や現在の勉強に対するイメージである程度の判断(がつくはずです。

子供たちの世界というのは、自分たちや大人たちが思っているよりも非常に狭く、進路に対する判断は難しいと感じるのはとても自然なことです。だからこそ、進路を見定める事を慌てる必要もないのではないかと、改めて思うのです。

2学期期末テストのテスト対策を実施しました。

こんにちは!リンクス個別指導城陽校の栗本です。

早速ですが、城陽中や東城陽中・西城陽中の期末テストが22日(火)から始まります。

テスト前から勉強してきたことを最終チェック(演習)する機会として、

当塾では19日(土)と20日(日)にテスト対策を行いました!

みんなお昼から塾に来て、テスト対策に自習にと夜まで残って頑張ってくれました。

 

このように集中して取り組む姿勢は本当にすごいと思います。

 

「定期テスト攻略講座」として、普段は通っていない方でも

テスト前に受講いただくことも可能です。

次回は、3学期の学年末テスト(2月下旬)になります!

 

少しでもご興味ございましたら、いつでもお問い合わせお待ちしています。